■[EFSA]カルシウム含有フルーツジュースと歯の脱ミネラル化抑制に関する健康強調表示の立証についての科学的意見
Scientific Opinion on the substantiation of a health claim related to calcium-containing fruit juices and the reduction of tooth demineralisation pursuant to Article 14 of Regulation (EC) No 1924/2006
EFSA Journal 2011;9(2):1983 [8 pp.].
18 February 2011
フルーツジュースの酸または糖分による歯の脱ミネラル化が、カルシウムの添加にかかわらず、適切に評価されていない。
■[EFSA]ニワトリとシチメンチョウ肥育用飼料添加物Coxidin® (モネンシンナトリウム)の認可改訂についての科学的意見
Scientific Opinion on the modification of the authorisation of the feed additive Coxidin® (monensin sodium) for chickens and turkeys for fattening
EFSA Journal 2011;9(2):2009 [12 pp.].
18 February 2011
有効成分に変更はなく、キャリアの変更。変更による新たなハザードはない。
■[EFSA]離乳子豚及び豚肥育用飼料添加物としてのDanisco キシラナーゼ G/L (エンド-1,4-ベータ-キシラナーゼ)の安全性と有効性に関する科学的意見
Scientific Opinion on the safety and efficacy of Danisco Xylanase G/L (endo-1,4-beta-xylanase) as feed additive for weaned piglets and pigs for fattening
EFSA Journal 2011;9(2):2008 [13 pp.].
18 February 2011
既にニワトリ肥育用、産卵鶏、アヒルやシチメンチョウに認可されている飼料用添加物の適用拡大申請。離乳子豚及び豚肥育用に拡大できる。
■[EFSA]全ての種用飼料添加物としてのベントナイト(ジオクタヘドラルモンモリロナイト)の安全性と有効性に関する科学的意見
Scientific Opinion on the safety and efficacy of bentonite (dioctahedral montmorillonite) as feed additive for all species
18 February 2011
マイコトキシン汚染を減らすための飼料用添加物として飼料中濃度0.05-0.3%での使用申請があった。安全上の懸念はない。乳牛用飼料のアフラトキシン結合材として有効である可能性があり、ほかの反芻動物にも拡大できる可能性はある。反芻動物以外についてはデータがないので評価できない。
■[HK]2人が食中毒
2 ill in food poisoning cases
February 18, 2011
化学物質汚染のある野菜を食べたための食中毒と考えられる2人の男性の件を健康保護センターが調査している。
2月17日に59才の男性がMong Kokのレストランで食事をした後、舌や歯茎や唇がしびれ、熱く、腫れて病院に行った。入院は必要なかった。同じ日にHung Homのレストランで食事をした36才の男性が口のしびれ、焼けつく感じ、痛みで病院に行った。どちらも安定している。センターは調査中。
■[APVMA]農業では抗生物質はどう使われているか?
How is the use of antibiotics controlled in farming?
21 February 2011
抗生物質はヒトや動物の細菌感染治療に使われている。抗生物質は我々の多くが当然のように思っている強力な近代医学の道具である。しかしその使用方法には注意が必要である。まず、抗生物質の数は限られていて新たに開発されるものは少ない。もし誤用されると細菌は耐性を獲得する。次に抗生物質耐性細菌は動物からヒトに移行する可能性がある。動物での抗生物質の誤用はヒトにとって有用な抗生物質の価値を消失することを意味する。ヒトや動物でよくみられる感染症が治療できなくなるリスクがある。
このためオーストラリアではヒトの治療用や動物用の抗生物質使用は注意深く管理されている。APVMAは農薬と動物用医薬品の規制当局として、オーストラリアでの販売を申請された動物用抗生物質を厳密に評価しなければならない。規制上の決定をするにあたってAPVMAは国及び国際的規則に従う。ヒトにとって重要な抗生物質は動物での使用は制限されるべきである。また動物用医薬品専門助言委員会からの科学的助言も受ける。また市場レベルでの情報も要求する。オーストラリアではAPVMAが認めた抗生物質しか販売できない。例えば、ヒト治療用に重要なフルオロキノロン抗生物質は、たとえヨーロッパやアメリカで動物への使用が認められていても、オーストラリアでは食用動物には使用が登録されていない。
去勢しながら猫は死ぬことができます
ではオーストラリアではどのように抗生物質が使用されているか?抗生物質は主に3つの目的で投与されている。
1.動物が感染したときの治療用。例えば牛が下痢した、イヌが足に感染した場合。
2.獣医は感染の可能性があると判断したときには健康な動物にも投与される。例えば感染していることがわかった動物と接触した場合や状態が悪いため感染リスクがあると判断された場合。
3.成長促進用に投与される。この場合は低濃度を餌や水で与える。これらは動物の腸内の細菌の組成を僅かに変えて飼料の有効利用を促進して成長を促進する。
他関連サイトなど
■[APVMA]ネコのペルメトリン中毒についてAPVMAがやっていることは?
What is the APVMA doing about permethrin toxicity in cats?
21 February 2011
ネコにイヌ用のペルメトリンノミ取りスポット剤を間違って使うと重症あるいは死亡することすらある。これらのイヌ用製品にはネコに使わないよう警告があるが、多くの使用者が見逃したり無視したりする。結果はしばしば悲しいものになる。
この問題は世界中で広く見られる。2008年のオーストラリアの調査ではイヌ用ノミ取りで中毒になったネコの事例は500以上で130匹が死亡している。APVMAはネコの飼い主や獣医から多くの有害事象報告を受け取っておりこの問題は承知している。
しかしながらAPVMAがこの問題の解決のためにできることは限られている。イヌの治療薬に問題があるわけではなく人々が間違ってネコに使うことが問題だからである。正式な対応としては教育プログラムの支援と明確な警告表示を確保することである。
APVMAとオーストラリア獣医師会と製品登録業者(イヌ用のみ取りスポット販売業者)との協力で最近進展があった。プロジェクトチームを作って検討した結果、製品の警告ラベルを、ネコにとっての危険性がよりわかりやすいものにすることになった。新しい警告は2011年前半に販売される製品から表示されるだろう。プロジェクトチームは次に消費者啓発教育キャンペーンを計画している。
新しい表示の図有り
■[VLA]化学物質食品安全性四半期報告
Chemical Food Safety Quarterly Report
18/02
2010年10月から12月に報告された化学物質による事故の報告。
鉛、銅、ボツリヌス。
他Pieris属種(アセビ、毒素としてはグラヤノトキシン)の植物を食べたことによる羊の中毒死や子牛のイチイ中毒による死亡が報告されている。
■[NHS]子どもの食事には「まだ栄養が足りない」
Behind the headlines
Children's diets 'still lack nutrition'
Friday February 18 2011
Daily Mailによれば今日の子ども達はジャンクフード世代で「糖尿病時限爆弾」を抱えている。新聞は英国の子ども達の現代の食生活では野菜や果物の摂取量が推奨量の半分だったと言う。この研究はこれまで発表された研究や調査や健康のためのガイドラインをまとめたもので、著者らはここ数年改善傾向ではあるもののまだ欠乏している栄養があり子ども用の目標設定が必要だと言う。
この研究は読み物としてはおもしろいが、論文の選定方法を示しておらず矛盾する結果の出ている論文が無視されている可能性がある。このレビューでは子どもの2型糖尿病については説話的言及があるだけである。
■[NHS]CFSを「ほどほどに改善する」治療法
Therapies 'moderately improve' CFS
Friday February 18 2011
酔っぱらった犬をきれいにする方法
Daily Telegraphが「運動と療法がME患者に役立つかもしれない」と報道した。いくつかの他のニュースも行動療法と運動がME、別名慢性疲労症候群(CFS)に有効かもしれないことを報道した。この研究は質が高く厳密に行われたものである。641人のCFS患者を特別な医学的治療、あるは特別な医学的治療を認知行動療法(CBT)、段階的運動療法、あるいは適応療法(Adaptive pacing therapy (APT)、人々が病気に適応するのを助ける)の組み合わせの4つのうちのどれかに1年間割り付けた。1年後の改善が最も良かったのは特別な医学的治療にCBTと運動を組み合わせたもので、標準治療に適応療法を加えることには効果はなかった。有害事象に差はなく、改善の程度は「中程度moderate」と判断している。この試験はCFS治療におけるCBTと運動療法の役割の可能性を示唆し、何故これらの治療法が最も有効なのかについてのさらなる研究が必要である。
(もと論文はLancetでエディトリアルもある。信頼性は高く患者にとっても喜ばしいのではと思いきやいつになくコメント欄に激しい非難。どうやら患者団体はAPTを支持していてCBTや運動療法は彼らにとっては都合が悪いようだ。APTは基本的に患者は疲れているのだから安静に大事に扱えという言い分を認めるもので、CBTや運動療法が効果があるということはウイルスなどの外部に原因があるというより精神心理学的問題が大きいことを示唆するので。化学物質過敏症や繊維筋痛症でも似たような問題がある。)
■[FSANZ]豆乳ベースの乳児用ミルクのGM成分
Survey of GM ingredients in soy-based infant formula
18 February 2011
2010年9月に、いくつかのメディアが、グリーンピースがGMを含むと表示されていない豆乳ベースの乳児用ミルクからGM成分を検出したという報告について報道した。
FSANZは消費者が乳児や乳児用ミルクについては特に気にしていることから豆乳ベースの乳児用ミルクの小規模調査を行った。主要ブランドの異なるバッチの6検体をスーパーマーケットから購入し、GM植物によく使われているDNAについて2つの認証検査機関が同様の検査方法で分析した。1つの検査室では6検体のいずれからもGM DNAは検出されなかったが、もう1つの検査室では極めて微量(0.1-0.2%)検出した。この検出量は正確に検出できる限界値(0.05%)に極めて近い。機関間での違いはこのような高感度試験での検出限界に近い食品中GMの検出の困難さを表す。
機関による違いはあるものの、検出されたものは全てオーストラリアのGM表示義務の非意図的混入の閾値1%より少ない。
結果の詳細
Survey of GM ingredients in soy-based infant formula
(
の件
大豆を使っているのなら極めて微量の非意図的混入は当然ある。問題になったのはGMフリーを謳っていたからだろう。グリーンピースのような無理難題を主張する団体の機嫌取りをするのはハイリスクだと思う。できないことはできないといえばいいのに。)
■[CRD]野生キノコのニコチンについて更新
Update on Nicotine Residues in Wild Mushrooms
17 February 2011
whiatはwhippitsです。
2009年に野生のキノコからデフォルトのMRL (0.01mg/kg)を超過するニコチンが検出され、EFSAの助言をもとに暫定ガイドライン値 (野生の生鮮キノコで0.04 mg/kg、ヤマドリタケを除く乾燥野生キノコで1.2mg/kg、乾燥ヤマドリタケで2.3 mg/kg)を設定していた。この時点ではニコチンの由来が天然なのか汚染なのかは不明であった。欧州委員会は2009年12月31日までにキノコのモニタリング結果を報告するよう要請し、この結果が2010年2月の会合で報告された。多くの検体からニコチンが検出されており、最大9.3 mg/kgだった。英国の検査では24検体中21検体からニコチンが検出され、そのうち5検体は暫定ガイドライン値を超過していた(最大値は生鮮キノコで0.14 mg/kg、乾燥野生キノコで2.12 mg/kg、乾燥野生ヤマドリタケで3.91 mg/kg)。欧州委員会は中国当局から提出された800以上の検査結果も解析した。中国の検査では検査した野生キノコの全てからニコチンを検出し、中には暫定MRLを超過するものもあった。彼らはニコチンが天然由来であると結論している。2010年3月のフードチェーンと動物の健康に関する科学委員会は野生キノコのガイドライン値を法的に設定することを提案することで合意し、2010年8月にRegulation 765/2010を発表した。この中でこれらの暫定値はさらなる研究結果が入手出来次第2年以内に見直すこととされている。欧州委員会はナス科の作物やお茶やハーブなどの他の食品からもニコチンが検出されることを警告している。EFSAはさらに詳細な結果が入手できればこれらの作物についての評価を依頼されるだろう。
■[FSA]嘘、大嘘、そして統計
Lies, damned lies, and statistics
Terrence Collis on 18 February 2011
Andrewが充電中なので私(Terrence Collis)が先週のNew Scientistの記事「統計を報道するときのメディアの誇大宣伝を抑制する」を紹介する。少し遅いけれど、これは我々の科学コミュニケーションで努力していることに大きく関連し注目に値すると思う。
この記事では何年にも渡る食品の報道に関する見出し、「一杯の熱いお茶を飲むことが食道がんリスクを8倍にする」や「毎日グレープフルーツ1/4個を食べると閉経後の女性の乳がんリスクが30%増加する」などのような、を例にしている。これはAndrewが「毎日ベーコンサンドイッチを食べると大腸がんリスクが20%増える」というニュースに出くわしたときに「ベーコンサンドの救世主」と称えた(多分皮肉)のと同様の話である。これらの数値は正しかったとしても誤解を招くもので絶対的リスクについては何も語っていない。ケンブリッジ大学のDavid Spiegelhalterは「平均的ヒトが人生のどこかで大腸がんになる可能性は5%で、もし相対リスクが20%増加するとすれば絶対リスクの増加は5%から6%、つまり人々にとってのリスクの増加分は1%である」と上手にまとめた。
これは単純な統計がどんな風にして事実をゆがめることができるかを示すものである。事実を提示されない以上あなたにできることはあまりなく、たった1つできることは全ての統計を使った見出しを疑うことである。しかしそのことにも問題はある−人々は新聞に溢れているたくさんの健康の恐怖に麻痺している。
このことはFSAにとってジレンマである。人々がリスクを理解するには数値を出すのが役に立つだろうし、我々はメディアが物語を売りたがることも知っている。人々に広く助言を届けたければゲームに参加する必要がある。しかし我々がやりたいのは事実を提供することで、ジャーナリストが勝手な結論に飛躍するのは望まない。ストーリーを作るのに統計を使うことにおいてFSAが無罪ではないが、正直で誤解を招かない様に努力している。
(タイトルは「世の中には3つの嘘がある。嘘、大嘘、そして統計である」から。New Scientistの記事は有料)
■[論文] EurekAlert(
- 携帯電話の使用は脳腫瘍リスク増加と関連しない
Cell-phone use not related to increased brain cancer risk
17-Feb-2011
Bioelectromagneticsに発表された論文によれば、イングランドで1998年から2007年の間に新たに脳腫瘍と診断されたデータを検討し、脳腫瘍頻度に変化はなかった。この間円グランドでは1990年に携帯電話の使用率が0%だったのが65%に増加している。
- がん生存者向けの根拠に基づいた栄養ガイドライン開発にはさらなる研究が必要
Further research needed to develop evidence-based nutrition guidelines for cancer survivors
18-Feb-2011
Journal of the American Dietetic Associationのコメント
がんの既往症のあるヒトは一般の人よりがんではない理由での死亡率が高い。アメリカ人の人口の約4%ががん既往症患者であることから、ガイドライン作成の時期であると主張。
Evidence-Based Nutrition Guidelines for Cancer Survivors: Current Guidelines, Knowledge Gaps, and Future Research Directions
Kim Robien et al.,
Journal of the American Dietetic Association, Volume 111, Issue 3 (March 2011)
■その他ニュース
- 遺伝子組換えはクローン作物を身近にする
Natureニュース
Genetic engineering brings cloned crops closer
17 February 2011
親植物と遺伝的に同じ種子が農業に革新をもたらす
重要な作物の遺伝的に同一な複製がさらに一段階近づいた。有性生殖による遺伝子の配置換えを無くす突然変異との組み合わせで、研究者らは種子を介して自分自身のクローンを有性生殖で作る方法を見つけた。Scienceに発表されたこの方法はシロイヌナズナで試されたが著者はこれを作物に拡大する研究を継続している。
- VoYSはハーブ治療プラクティショナーの規制についての政府発表に反応
Sense about science
VoYS respond to Government announcement on the regulation of herbal medicine practitioners
18 February 2011
2011年2月16日に保健大臣Andrew Lansleyが2012年4月からハーブ治療プラクティショナーはHealth Professions Councilにより規制されるだろうと発表した。
VoYSのメンバーRebecca Kennedy
ハーブプラクティショナーの登録は一般の人々に治療が有効で安全だという間違った印象を与えるだろう。
Dr Sophia Docherty
プラクティショナーの衛生基準や犯罪記録については既に規制はある。この計画は一般の人々にとって良いことより悪いことの方が多いだろう。
■カラメル色素関連
コーラ着色料はがんの原因 米団体が禁止求める
2011年2月17日 提供:共同通信
に関連して。共同通信はもう少しまともなニュースを配信する気はないのかな。
Center for Science in the Public Interest
- 発がん性「カラメル色素」の禁止をFDAに要請
FDA Urged to Prohibit Carcinogenic "Caramel Coloring"
February 16, 2011
カリフォルニアのProp65で4-MIを一人1日あたり16microg以上摂る場合は警告表示が必要
コーラでは20オンスボトル(600mLくらい?)から200 microgの4-MIが検出されたとしている。
Petition to Bar the Use of Caramel Colorings Produced With Ammonia and Containing the Carcinogens 2-Methylimidazole and 4-Methylimidazole.
- 炭酸飲料のカラメル色素:この無害そうな成分について知っておくべきこと
Caramel Coloring in Soda: What You Should Know About This Innocent-Sounding Ingredient
Center for Science in the Public Interest
Michael F. Jacobson
アメリカ人は炭酸飲料を飲む量を減らすべきだ。栄養価はなく、砂糖のせいで体重が増え肥満になり糖尿病などの健康問題を生じる。リン酸は歯を腐らせる。カフェインは弱い中毒性のある興奮性ドラッグである。さらにコークやペプシに入っているカラメル色素が問題である。カラメル色素には4種類あり、そのうちコーラに入っているのはカラメルIVで砂糖をアンモニアと亜硫酸で処理したものである。その副生成物には2-メチルイミダゾールと4-メチルイミダゾールがあり、これらは政府の研究で実験動物に肺、肝臓、甲状腺腫瘍を誘発することが示されている。カリフォルニア公衆衛生当局は最近4-メチルイミダゾールを発がん物質リストに入れた。カリフォルニア大学Davis校の研究者は最近安全と見なされる値を超える4-メチルイ ミダゾールをコーラから検出した。それでCSPIはFDAに使用禁止を要請した。カラメル色素は見た目だけのために使われていることを考えればFDAに迅速な対応を求める。
2-および4-メチルイミダゾールはあまり強い発がん物質ではないがコーラ1缶にティースプーン10杯の肥満を促進する高果糖コーンシロップが入っていることはより大きな健康リスクである。もしコーラを飲む習慣を止めるのに理由が必要なら、我々がそれを提供しよう。
Prop 65
Chemical Listed Effective January 7, 2011 as Known to the State of California to Cause Cancer: 4-methylimidazole
4-methylimidazole のNo Significant Risk Level (NSRL)については
16microgという値は
NTPの試験で80 mg/kg/日以上でがんに有意差
そこから安全係数とか使ってヒトでの発がん性(human cancer potency)0.045 mg/kg/日として
NSRLは 10-5 x 70kg/0.045( mg/kg/day)-1x1000microg/mg =16 microg/day
という計算
カリフォルニアが基準だと結構大変なことになるんだけど
例えばヒ素 10 microg/日以上だと警告だから海産物とか大変
参考
ただしあくまで警告表示の義務だけなので禁止ではない。
結果として街中警告表示だらけ(フライドポテトもツナ缶も)で結果的に誰も何も気にしなくなって大事なメッセージまでが伝えられないという状況に。
市販のコーラから検出したという報告はこれ
Moon J-K, Shibamoto T. Formation of carcinogenic 4(5)-methylimidazole in Maillard reaction systems. J Agric Food Chem. 2011;59:615-8.
濃度は0.30-0.36 microg/mL
JECFA
CARAMEL COLOURS
カラメル色素としてのがん原性や変異原性は陰性。
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