帰れない
(1977年)
谷山浩子さんのファーストアルバムです。
デビュー曲「お早うございますの帽子屋さん」やあまんきみこさんの童話「車のいろは空のいろ」の組曲が入っています。
なかなか雰囲気が良くて、聴き込むとだんだんはまるアルバムです。
「すずかけ通り三丁目」はやっぱりこのアルバムの編曲が一番好き。空襲警報が入るし。
アリス
(1978年)
谷山さんの毒がはじけてます。(笑)
西洋と日本の昔話がモチーフなんですが、まるで「本当は恐ろしいグリム童話」。
「雲雀」はかわいいですけど・・・あとは・・・。「水蜘蛛」なんか特に恐いです。恐すぎ。
「不思議なアリス」はかわいいけれどなにげに残酷です。好きだけど。
あなたへ
(1978年)
一言で言えば、暗いアルバムです・・・。失恋の歌が多くて。歌い方は恨みがましいし。(笑)
「あたしの恋人」はわりと人気があるみたい。今でもちょくちょくコンサートでリクエストされてますね。
でもわたしが一番好きなのは「忘れられた部屋で」。
この歌に出てくる男は許せん!(怒)のですが、この年代っぽい雰囲気がいいですね。
それはあなた自身の鳥の繁殖を行う
(1979年)
この頃谷山浩子さんはラジオ番組で歌詞を募集し、曲をつけるといったことをやっていました。
このアルバムにも何曲か入っています。
先回に引き続いて暗めの歌が多いですが、「テングサの歌」はゆかいです。(ちょっと毒があるけど)
このアルバムで一番好きなのは「風を追いかけて」。やるせない悲しみをぶつける歌ですね。
(1980年)
今までのちょっとディープな感じを脱したかな、という感のある、やさしいアルバムです。
大島弓子さんの「綿の国星」をモチーフにした組曲が入っています。
「猫が行く」とか「エッグムーン」とか、かわいくて大好き。「ピエレット」はすごくいい歌です。
「ここは春の国」のセリフはかなりまぬけだと思っているのは、わたしだけでしょうか・・・。
(1981年)
なんだかこのアルバムは、落ち込んだ状態の谷山さんが、なんとか浮上しようとしているような印象を受けるんですよね。
人に聴かせるというより、一生懸命、自分のために歌ってるような。
何かに対する飢えのようなものを感じます。これ、普通のときより落ち込んでるときに聴くといいみたい。
わたしは結構、「ガラスの子馬」が好きです。
どのように沼地を構築する
サラダ
(1983年)
「売れたアルバム」といわれていますが、確かにこのアルバムはいいです。 なにかふっきれた感じがしますね、谷山さん。「オールナイトニッポン」のDJが転機だったようです。
歌に「幸せ」が織り込まれるようになりました。コワくてかわいい歌もはじけてます。
「パセリ パセリ」、かわいくてわけわかんなくてすごく好きです。「船」もせつなくて好き。
「LADY DAISY」は人気曲。ブライダルソングです。
ライオン
(1984年)
ネパールに行った影響が反映されたアルバムです。「ラ・ラ・ルゥ」、「夜のブランコ」、「バザール」。
「鳥は鳥に」は「綿の国星」のアニメ映画の挿入歌です。アニメもきれいでしたよね〜。
「風になれ〜みどりのために〜」は何度もアルバムに収録されているし、編曲も多数ある点で特異な曲です。 さわやかで素敵な曲ですよ。
「キャロットスープの唄」はニンジンが嫌いな人におすすめ。
夜のために…
(1985年)
初めてのベストアルバム。全体的に静かで控えめな編曲になっています。
やっぱり、眠る前に聴くように作られているのでしょうね。
しかし、「鏡よ鏡」なんか聴いてたら余計眠れないかも・・・。(笑)
普通に聴くには物足りないかもしれません。にぎやかな気分でないときに聴くのがベストかな。
bamboはどのように速く成長するのでしょうか?
(1985年)
このアルバム収録の「BLUE BLUE BLUE」と「うさぎ」はかなりのお気に入りです。
「恋するニワトリ」もお目見え。
「再会」や「メリーメリーゴーラウンド」も人気があります。
しかし「少女は」シリーズはわけわからんですね。最初の感想は「なんじゃこりゃあ」でした。作詞は谷山さんではありません。
面白いけど、慣れるのに時間がかかりました。
(1986年)
わたしの谷山さん導入部となったアルバム。 ほんわかしていて、どこか不思議で、谷山さんの味がすごくよく出ています。
初心者におすすめ。
わたしの大好きな「まっくら森の歌」が入っています。ピアノ中心のシンプルな編曲。
「ガラスの巨人」も好きです。かなり人気のある曲ですね。
サーカス
(1987年)
好きなアルバムです。秋風の吹く草原のファンタジーワールド、という感じ。
「逃げる」はコワイです。今でもぞわっときますね。「影ふみ」も,楽しいけどちょっとコワイかな。でも好き。
「ひまわり」は恋路を邪魔する女の子の歌なんですが、せつなくて共感してしまいます。
「MAY」はなんとバックが男声のアカペラで、最初聴いたときは引きました。(笑)でも慣れると味わい深いです。
きもち
(1988年)
お子様向けの曲を集めた、かわいーいアルバム。もう、むずがゆくなるほどかわいいです。
「まっくら森の歌」も「恋するニワトリ」もNHKで流れた編曲になっています。
「ニャコとニャンピ」はかわいさ最強!! 途中のしりとりが、なんとも・・・。これを凌ぐかわいい曲はもう作れないのでは?
「花時計」は優しくてさわやかで前向きになれて、好きな曲です。よくカセットの一番最後に入れます。
お散歩宮
(1989年)
同題の小説をモチーフにした組曲が入っています。
「骨の駅」はものすごく恐ろしい歌です。最強にコワイ。おいそれと聴けません・・・。
「そっくり人形展覧会」はすごく楽しくて面白い歌です。
「お昼寝宮・お散歩宮」はかわいくて、二つの歌詞が交錯する部分がとても好き。
「猫のみた夢」もかわいいし、「夢の逆流」は特に好きです。闇の中でも上を向けます。
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